【安易な高配当狙いは注意】米国株で収益率が最強のETF・投資信託はQQQということを実績で示す(VYM,HDV,VOO,eMaxis S&P500, QQQ)

米国株投資を実践されている方,ネットで適当に調べた投資先に投資していませんか?私は今までは完全にそうでした笑

ただ,沢山候補がある中,数字・実績として収益率が最強の投資信託はどこかということが気になりませんか?

ということで今回比較してみました.

 

比較対象は以下の5つです.

(VYM,HDV,VOO,eMaxis Slim S&P500,QQQ)

 

分析した結果,QQQが最強のETFである.

 

選択基準はtwitterでよく聞く中で,自分が投資候補とした対象としました.

高配当銘柄(VYM,HDV),S&P500連動(VOO,eMaxis Slim S&P500),ハイテク企業特化ETF(QQQ)

 

では早速結果にいってみましょう.

 

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*配当再投資,信託報酬控除済,税引き前 *1,VOOとeMaxis Slimは同リターンと仮定

 

 
課税含めた5年リターンQQQが圧倒的です.年リターン15.86%って4-5年で資産が2倍になるレベルです.本当にすごい.0.2%の信託報酬なんて全く気にならないレベルです.

 

VOOとeMaxis Slim S&P500比較で後者の方がリターンが良いのは,配当金の課税による差です.米国株は配当金に日本と米国合わせて約20%の税率が課せられます(年収次第*2).一方,eMaxis Slimについては商品内で配当分を自動で再投資してくれますので合法的に配当金に課税がありません.他の条件は殆ど同じですので,VOOやSPYに投資している方はeMaxis Slimに投資すべきという結論です.(私はしました.)

 

 

 

5年ではQQQが圧倒的ということがわかりましたが,リーマンショック含めた毎年実績ではどうでしょうか.

 

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毎年実績でもQQQが圧倒的でした.強いて言えばリーマンショック(2008年)は42%の資産下落をしている程度です.ただ2009に大きく戻していますので大きく下落時には負けずに購入できれば更に大きなリターンが得られそうです(QQQの2009年~2019年平均は何と+21.6%).直近もコロナ禍にしてはIT系は少し上がりすぎていると警戒している方は次点のeMaxis S&P500 を選択するのも有りかもしれません.

 

VYMとHDVに関しては,QQQとS&Pにも一歩及ばずという結果になりました.(更に分配金の税引き後だと引き離されてしまいます).毎月の配当はサラリーマンには魅力的ですが,年間のリターンは積みあがると途轍もない資産の差になっていきます.

この結果を見るとQQQやeMaxis Slimでいいんじゃないかと思う方も多いのではないでしょうか.

 

結論

 

・VYMやHDVの高配当ETFより,QQQ・eMaxis Slim S&P500の方がトータルリターンは高い.特にQQQは凄まじい.(私は)そちらを購入する.

 

・S&P500連動型の中では,VOO等のETFよりも配当金課税がされないeMaxis Slim S&P500を買った方がリターンが大きい.

 

*1: トータルリターン比較参考サイト

 https://myindex.jp/ranking_f.php?s=18

 

*2: https://hiromethod.com/dividend-tax-rate-simulation#%E5%B9%B4%E5%8F%8E%E3%81%94%E3%81%A8%E3%81%AE%E3%80%8C%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E6%A0%AA%E3%80%8D%E9%85%8D%E5%BD%93%E7%A8%8E%E7%8E%87%E4%B8%80%E8%A6%A7

 

2016年から2020年3月までの配当額公開.今年の目標は年間24万円

 

 

2016年から2020年3月までの配当額公開

 コロナで株価が乱高下する中,心を落ち着かせてくれるのが配当です.今まではS&P500連動のETFを買っていき総資産額が増えていればOKとしていました.ただ,シーゲルの本を読み配当金再投資の資産増大効果が大きいということ,コロナ状況下で暴落しづらい(しても戻りやすい)銘柄として高配当株を2018年末頃から昨今重視しています.その振り返りをしてみました.

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3カ月毎の配当金が上のグラフになります.20年1-3月は45200円ですね.単純計算で年約18万.最初の目標である年24万円(月2万)まで後少しという所です.

 

たぱぞうさんが言っておりましたが,配当金は将来の年金作りです.株価数倍!というのもよいですが,毎月安定してお金が入ってくるというのもリーマン投資家にとって大きな魅力だと思います.

 

 

 

2016年から2018年までの投資方針

 思い返すと,2018年末までは吉野家を100株(優待券狙い)で買っている以外はひたすら少しずつIVV(S&P500連動のETF)やらP&Gといった米国株を買い増ししていました.

 ただ,給料から余った貯金全額投資というわけではなく,基本的には貯金メインでした.2017年頃から米国株があまりにも調子がよくそろそろ暴落するのではとの不安があったこと,わたくしがプライベートで引っ越しやら結婚式やら新婚旅行やらイベントがあったのでちょっと投資しづらかったということがあります.

 このため,家計改善をひたすら実施していました.スマホ格安SIMに変えたり,wimaxを契約してキャッシュバックもらったり,住居をアパートから社宅に変えたり・・.お陰で今は嫁が1歳の息子の子育て中でもそれなりの額を貯金できる体制になってきました.この当時の取り組みが今安心して投資できる基盤となっていると思います.

 

2019年から2020年3月までの投資方針

私も今までは安定して株価が上がっているIVVやSPYといったS&P500のETF一択でしたが,以下理由から最近は個別株(配当金,業界)も重視した投資にも方針転換してます.

 ・J&JやP&Gといったコロナに強くかつ配当が安定している企業はこの不況から回復が早い

   ・S&P500や日経平均にはコロナで今後も多大な影響を受ける業界(観光・製造業など)が含まれている

  ・安定して配当をもらえるとこの不況下でも投資のモチベーションになる(←重要)

 

今は割合としてIVVと個別株で1:2ですかね.結果として1-3月の暴落期にそれなりの額購入したので配当金が急増してます.ちょっと買いすぎて手元の現金が少なくなってきてますので今は余剰分から少しずつ買っている状況です.

 

 コロナで未曾有の自体で誰も先を見通せない状況の中,株を買うのは心理的に怖い所があります.一方,リーマン時などの歴史を見ると不況時に株を勝っている人が資産を大きく増やしています.投資は自己責任とは言いますが,自己責任で自分で考え,投資していくことで将来の資産を大きく増やすことができる可能性がある所が大きな魅力だと思います.びびりな性格ながらも続けていくつもりです.

 

 

 

 

 

 

コロナ対策で中途半端な外出自粛は経済的な崩壊を招くことをシミュレーションを通して伝えたい

今回伝えたいことは3つです.

①コロナ対策で3月末程度の外出者数で自粛しなかった場合感染者数はどう変化するか

②安倍首相の外出数最低7割減の約束を守ると感染者数はどう変化するか

③7割減とならず今ぐらいの4割程度減の場合感染者数はどう変化するか 

(③が最も伝えたい点)

 

・モデルの前提(結論だけ見たい方は飛ばしてもらって構いません

伝染病の感染者というのは,古典的にはSIRモデルというモデルで記述されます.

SIRモデルの詳細な記述はwikiに任せるとしますが,

(https://ja.wikipedia.org/wiki/SIR%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB)

このモデルで感染者数を決めるパラメータはmpとβであらわされます.mpは一人当たり1日平均m人と接触して,感染率をpとすると,m×pに比例して感染者数が増えていくよねって所,βは回復率を表し,1から潜伏期間を割った数で求められます.

ここでβはいくつぐらいと考えると以下サイトが参考になります.

新型コロナ発症は平均5.2日と算出 福井県、入院日数は15.7日 | 社会,医療 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE

潜伏期間は平均5.2日ということです.ここから微熱なので放置する人,もしくは熱すら出ないので感染にも気づかない人がたくさんいることを考えると隔離するまで10日程度と考えることにします.

次にmpですが,実際の首都圏の感染者数の増え方から類推します.

首都圏は4/4に2000人弱,4/18には5000人と14日で約2.7倍=eとなっています.感染者数がe倍になった日数をDと置くとSIRモデルの微分方程式から 

mp-1/β=1/D とおけるので,mp-1/10=1/14 となり,mp≒0.171と置くことができます.この数字は接触時の感染率pを3%とすると,一日平均5-6人と接触している状態を指します.(通勤電車に乗ってたら余裕で越えそうですね)

 

 

 

さて,前提はこれくらいとして,もし自粛がなく,3月終わりと同程度のまま放置するとどうなるでしょうか.その結果が図1

になります.

ここでは首都圏の人口を1000万と簡便化しています.横軸が経過日数,縦軸は非感染者(緑),感染者(赤),回復者(死亡者)(青)です.

赤線を見ればわかるように,収束には約200日かかり,青を見ればわかりますが総計700万人が感染してしまいます.こうなると医療崩壊は免れないので死亡率を5%とすると約35万人の方が亡くなってしまう計算になります.

 

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図1 3月末のまま外出自粛をしなかった場合の感染者数シミュレーション

 

では,安倍首相が目標に掲げるように最低7割接触を減らしたとするとどうなるでしょうか.授記でいうmpが7割減になることを意味します.その結果が下図です.

 完全に感染者数が早期で0になっていることが分かります.これが自粛すると効果があるという話です.

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図2 3月末から8割減を守った場合の感染者数推移

 

本記事で伝えたいのは3つ目です.もし安倍首相の7割は達成できず,だらだらと4割程度の自粛にとどまってしまったらどうなるでしょうか.この結果が下図になります.収束しているように見えますが・・・

横軸を拡大してみましょう.

 

 

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図3 4割減をだらだら続けた場合の感染者数シミュレーション

 

図4が横軸を3年まで拡大しましたがじわじわと増え続けています.

これがコロナのシミュレーションをして一番の気づきであり,問題だと思っている点です.3年も感染者数が増え続けるなんで経済的にも私生活でも地獄だと思いませんか.

この数カ月ですら観光業や飲食業をはじめとして大きな打撃を受けているのに,この状況が続けば倒産企業や経済影響を考えるだけで眩暈がします.

 

 

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図4  図3を横軸3年まで拡張(4割減をだらだら続けた場合の感染者数シミュレーション)

上記結論ですので,今のような緩い自粛ではなく,通勤含めて強制的に 外出禁止されなければならないのは時間の問題だと思っています.

 

 

 

 参考サイト:

https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-japan-chart

https://ja.wikipedia.org/wiki/SIR%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB

http://seaotter.cite.tohoku.ac.jp/coda/python/p-6-application-sup-ode-sir-model.html