転職の理由と転職先を選ぶ際に重視したこと(転職希望者向け)

転職をし、2月末に新しい企業に移りますが、ありがたいことにtwitterにて参考にしたいと言って下さる方がいたこと、後輩からも相談に乗ってほしいといわれているので、なぜ転職を考えたか、転職先はどういう点を重視したかをつらつらと書きなぐりました。

ご査収ください。

 

1. これまでの経歴について

京都大学(理系)→大学院(理系)卒→大手製造業(業界1,2位)の生産管理、経営企画で約5年

・このまま在籍すれば来年昇格して工場の課長などに従事する予定(だった)

 

2. なぜ転職したか

転職の一番の理由は業界そのものが厳しかったから、これにつきます。特に国内は非常に厳しいです。自分が入社した時は利益率は高くなかったものの好調ではあったのですが、海外の競合他社よりもコストが高い構造で国内は非常に苦しんでいます。とはいうものの、就職難易度もそれなりに高い大手企業をなぜ転職するのかという点を3つの視点で話したいと思います。

 

(1)これから市場価値が下がるのが嫌だった

①衰退産業で働いているだけで市場価値が下がる

転職の思考法という本をご存じでしょうか、その本の中で、働き先の選択で以下の言葉があります。

衰退産業で働くな、生産性の高い産業か伸びている産業で働け

なぜか、衰退産業の企業で頑張っても何もしなければ売り上げ・利益は下がっていくので、給料は伸びるどころか下がるリスクの方が高い。また、例えそこで働いて結果を出したとしても、そもそも衰退産業で同業も業績が厳しいので転職しようとしても給料を出せない→市場価値が上がらない。逆に伸びている業界で働いたことがあると他社も欲しがるため市場価値が高まると言っています。

つまり、衰退産業で働いていると、もし業績悪化、給料カットとなったとしてどこにも転職できないため耐えるしかないというつらつらな状況になりかねないです。少なくとも国内は衰退している産業で働いている私には非常に突き刺さりました・・。

 

②ジョブローテーションの企業で働いていると市場価値が下がる

今の企業は典型的なジョブローテーションです。社内では色んな人脈ができるのでこの会社でずっと務めるのであれば良いですが、専門性が全く身につかず器用貧乏になっていきます。一方求人票は〇〇の経験5年以上、みたいなのが普通で、求められる職種以外の経験はほぼ評価されません。①と同じく、転職しようと思ってもできないつらつらな状況になってしまいます。

 

(2)仕事の楽しさ

投資を含めた規模の大きな取り組みをしたいと思って入社し、最初はそういう仕事もできていました。業績が厳しい昨今は大きな投資等は打てず、目の前の出血を止める業務が多くなってきました。今後もこういった業務を続けて耐えていくよりも、他社に移った方が手っ取り早くやりたい仕事ができると感じていました。

 

(3)年収が下がった

弊社は業績不振で残業削減、ボーナスカットとなりました。コロナだからではなく、コロナ前からです。そういったこともあって、年収は180万ほど下がりました。家族や両親にも説明しやすく、転職のハードルは非常に下がりました。

 

3.転職先を決める際に考えた条件

転職先はエージェント経由で決めました。その中で以下を重視しました。

・現在伸びている業界か、財務的に良好な企業か

 別業界で考えていましたが、まず求人票が来た場合業界として毎年伸びているか、その企業はその業界の中でどういった位置づけかという点は必ず確認しました。また、現企業で凝りましたこともあり、売上規模は重視しておらず、特に営業利益率が10%程度あるかという点を確認していました。営業利益率が10%弱の会社は値下げ競争に巻き込まれていたり、他社に負けていたり何か大きな問題を抱えている可能性が高いからです。

 

・市場価値の高い業務ができるか

 同じ企業に定年まで勤められればよいですが、昨今は大企業でも平気で業績不振、年収低下、希望退職となる昨今、個人としてできる本当の安定は他社でも活きる専門性を高めて貴重な経験を積むことです。他社でも活きる経験かどうかは転職エージェントからの募集を色々見ていれば最近は大体どういった経験が求められていて、年収がどの程度かがわかります。

 

・仕事内容が面白そうか、自分の強みを活かせそうか

 これは仕事内容が具体的に想像できれば分かるかと思います。仕事内容で気になった点は、紹介してきたエージェントや面接で確認してきました。

 

・単純な提示年収だけで無く、収入と支出の変化を確認する

転職時は入社時の年収の提示だけで無く、自分らが気にするべきは収入ー支出がどう変わるかです。内定後特に確認したいのは以下の点です

①提示年収の定義(残業時間前提・家賃補助が含まれているか等)

①年収の伸びはどの程度か(順調にいけばどの程度の年収になるか)

②家賃補助やその上限は。他に福利厚生が何があるか

③勤務地の変化によって家賃や交通費・他の支出がどう変わるか

 

自分はマネーフォワードで現在の支出を確認して、転職後の想定支出を以下のように表でまとめていました。おかげで転職先は都会なので車が不要になること、親と近くなるので帰省費用がなくなることで月5.5万円程度支出が減ることが分かりました。年だけでなくて支出の面でも生活に余裕が出るということを確認した為、非常に安心して転職を決めることができました。

 

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3. 迷っている人でも転職エージェントに登録はオススメ

転職エージェントに登録していれば、適宜自分の職種や経験に応じた求人票が送られてきます。転職せずにそれを見るだけでも自分の経験は年収でどの程度なので、今後どういう経験を積めば更に市場価値が上げられるかが分かります。登録するだけならノーリスクですので、登録するだけでもオススメです!

 

個人的な経験をつらつらと書きましたが、転職を考えてる方の参考になれば幸いです。

質問は適宜twitterでも受け付けております。